「新型コロナウィルスは大したことない、騒ぎすぎ」などと言うと、軽蔑するような眼差しを向けられます。
最近では反コロナ脳筆頭といえる、小林よしのり著「コロナ論」が週刊誌SPAやエコノミストなどで取り上げられるなど、少しずつ空気が変わってきたような気がしますが、日本ではまだほとんどの人が緊急事態宣言を支持している状況です。
とりわけお金の流れに敏感な投資家の間では、昨今の外食産業等の壊滅的な状況から
「新型コロナウィルス感染減少が全てではない、もっと経済をまわすべき」
などという声が多く聞かれます。
そうでなくともコロナ対策として莫大な補正予算を成立しているにも関わらず、その不明瞭な使い道を批判するメディアもほぼ皆無です。いずれ増税や値上げなどで自分の懐を直撃することは明白なのに…です。
とにかく政策、マスコミ報道、人の行動すべてが奇妙に思えます。
少なくとも整合性がとれていません。
ゲーム関連の任天堂や、インスタント食品が主力事業である日清食品などの過去最高の好業績からもわかる通り、
自粛期間中多くの人が家に籠ってゲームをしながら、カップラーメンを食べていたということも不可解としか言いようがありません。
大切な命を守るためと言いながら、新型コロナウィルス感染さえ乗り越えれば将来癌になっても構わないのでしょうか。
そして何より、経済状況悪化に伴う鬱病、自殺者が増加の方がよほど深刻な問題なのでは?
そもそも、例年のインフルエンザの方が感染者は多く、特に将来を担う若者にとって脅威では?
(ただし2020年のインフルエンザ感染者は新型コロナウイルスに代わって大幅に減少)
死因 |
2019年 |
2020年 |
癌 |
376,392名 |
379,400名(予測値) |
自殺 |
20,169名 |
20,909名 |
インフルエンザ感染関連 |
10,000名(予測値) |
1,200名(予測値) |
新型コロナウィルス感染関連 |
- 名 |
3,491名 |
感染が拡大しているヨーロッパやアメリカならいざ知らず、感染者(厳密にいえばほとんどが単にPCR陽性者)も死者も極めて少ない日本において、アクリル板での仕切りとかフェースシールドなどは奇妙に思えて仕方ありません。
それでは新コロ発祥の地、お隣中国ではどのような状況でしょうか・・・
中国では春節(旧正月)に伴う大型連休が今日(11日)から始まっています。
コロナウィルス感染状況は11日現在8万9734人、死者数は4,636人と感染者が日本の約1/5、死者数も日本より少なく、
人口が日本の10倍以上ということを考えると、数字を見る限り感染者が極めて少ない日本と比べても、はるかに少ない状況となっております。(注:ここでいう感染者は無症状の人も含むため、厳密にいえば感染者ではなくPCR検査陽性者であり、さらに陽性・陰性の基準値に国際基準はないため単純比較はできない)
然しながら街を歩くほとんどの人は未だにマスクをつけており、春節でも移動をできる限り減らすように呼び掛けるなど雰囲気は日本とさほど変わらないように思えます。
さらに言えばある地方では「今は戦時状態」と不安を煽ったり、と思えば、行き過ぎたコロナ対策は厳しく取り締まるなど、地方政府によってバラバラで日本のGoToトラベル同様、わけのわからない状況となっております。
因みに、中国の2020年の国内総生産(GDP)は101兆6000億元(約1628兆円)。
新型コロナウイルス流行の影響で成長率は2.3%と過去最低水準だったものの、主要国では唯一のプラス成長であり、足元の経済も絶好調のようです。新型コロナの影響は昨年末までに脱却したと言えそうですね。
いずれにしても、私の目に映る新型コロナウィルスに対する奇妙な現象は、少なくとも日本に限ったことではなく、各国中枢のずば抜けて頭の良い人達が、日夜、専門家など色々な人達の意見を聞きながら決めたうえで起こっていることであります。
新型コロナウイルスに苦しんでおられる方が少なからずいる中で、不謹慎なため目立ちませんが、今回の件で得した人間もたくさんいるはずです。
以上のことを踏まえ、最終的に誰が得をしたのか?あるいはするのか?
ということを念頭に置きながら、今後の動向を見守っていくのがよろしいかと思います。